Guitarist Tatsutoによる楽曲解説③

track 4 “Birth Into The New World”

まずはイントロなどで使われているメインテーマ。使っている音を示しています。

マイナースケール(ラシドレミファソラ)を基礎として、まずはセブンス(ソ)の音を半音上げてます。
ハーモニックマイナーのスケールですね。

さらに5度(ソ)を半音下げ、いわゆる「悪魔のノート」。ブラックサバスの “黒い安息日” で有名な音です。
Reignなら “In Trance” のメインリフでもおなじみ。ヴィヴラートを深めにかけて怪しさ倍増を狙ってます。

ちなみに、この2音を含むこちらの音階を僕は「ジプシースケール」と呼んでいますが、それっぽいでしょ?
Reign “To Be Or Not To Be” のギターソロはこの音階をほぼなぞっているだけです。

さらに下の譜面はAメロのメインリフです。オクターブ下げただけで全く同じ音づかいですね。
こちらも毎回同じくですが、リハで適当にセッションしながら出てきたフレーズです(笑)。

それにしても、こんなリフに合わせてメロディーをつくるんやから、まいどまいど歌は大変やで。尊敬だわ〜。
ソロはまた違うスケールも使っていますので、その話は次回以降に。

(Tatsuto)

Guitarist Tatsutoによる楽曲解説②

Track3 “Innocence”

4+2の6拍子。個人的にはとても好きなリズムです。変わった拍ですが、違和感なく聴けるのではないでしょうか。

上はイントロのアルペジオ。リハ中にアドリブで作ったフレーズで、ぶっちゃけ手クセです(笑)。
ルート+短3度+7度でコード感強めなはずなんですが、ボトムを半音ずつ下げて進行しているので、むしろ無調声な感じ。
これが「天国への階段」みたく、経過音としてベースラインを使いながら安定したコードに帰着する感じにすると(Am→Am/G#→Am/G→D/F#)「泣き」になるわけですね。

下は中間の4拍子の箇所。今度はトップの音を変えてます。テンションというより不協和音って感じですね(ボーカル、よく合わせてくれてるわ。助かる〜)。イメージは浅井“ベンジー”健一のシャーベッツでのプレイですけど、パクったつもりでも、よく聴いたら全然違うぞ(笑)

ライブではもっとリバーブかけますんで、さらに混沌な感じを期待してくださいね。

(Tatsuto)